【最新情報】コストコ山梨キター!南アルプス市の建設予定地を見学してきた!



ここ南アルプス市でも2024年開業予定のコストコ出店の話題でもちきりです。
大容量でコストが抑えられた商品を販売するコストコは、全国にたくさんのファンを抱える人気のスーパーマーケット。山梨ではこれまで東京や埼玉まで遠征しなければコストコ商品を購入できませんでした。そのため市民も「まさか!」という驚きと共に「何時間も掛けて都市部へ行かなくても済む!」と喜びの声が上がっています。
今回のブログでは、施設、雇用、心配される渋滞など様々な角度から山梨県南アルプス市に出店予定のコストコに関する最新情報をまとめてしました。
現時点でわかっている情報まとめ
現在公表されているコストコ出店に関わる情報をまとめてみます。
- 開業は2024年
- 場所は南アルプス市寺部「完熟農園」跡地
- 名称はコストコ南アルプス倉庫店(仮称)
- 敷地面積は6ヘクタール(60,000㎡)うち店舗面積は1.5ヘクタール
- 敷地内には地域交流エリアも併設 (別会社運営)
- 平屋建て
- 850台分の駐車場
- ガソリンスタンドも併設
- 従業員350~400人を雇用(52%を正社員として雇用)
- 地元雇用はオープン半年前から募集開始
コストコ山梨初出店までの流れ
もともとコストコの建設予定地には「完熟農園」という実質、市が運営する観光農園がありました。広大な農地を市が借り受け5億円の資金を投入し2015年6月にオープンしたものです。

ところが、開業からわずか6ヶ月後の2016年1月。経営不振を理由に突如閉鎖されます(以前から噂はありましたが、、、)。当時は市長の責任問題などに発展し、全国的にも大きな話題となりました。その後も何かにつけてはこの問題が議論を巻き起こし、現在に至るまで問題は解決されずに燻り続けることになります。
その後、市は既存施設を再利用した企業誘致を進めてきました。地元でも「あの大手企業が来るらしいぞ!」などの噂が流れたもののどれも実現には至らず、2022年まで施設は放置されることになります。

夢物語が現実に
「コストコができたらいいよね〜」「IKEAが欲しい」「ららぽーとでしょ」など、完熟農園跡地の活用について市民の間でもしばしば話題に上がりました。しかし、それはどれも夢物語に過ぎないことを私たち南アルプス市民はわかっていました。何せ人口が少ないのです。
実は南アルプス市は過去3回に渡りコストコに出店を要望しています。ですが、コストコの出店条件である「店舗半径10キロ圏内に人口50万人以上」という条件を満たすことができずにあえなく撃沈。
山梨全体でも人口80万人ですから納得です。
でもよく3回も頑張って交渉しましたよね。市の職員の方に感謝です!実はこの粘り強い交渉が、後にコストコ出店への足がかりとなったようです。
中部横断自動車道の開通が転機に
コストコ出店の転機となったのが、山梨と静岡を結ぶ「中部横断自動車道」の山梨-静岡間全面開通です。これをきっかけに事態は大きく変わりました。

これまで山梨から静岡へは山あいのカーブの多い一般道を2時間以上かけて抜ける必要がありました。しかし「中部横断自動車道」の完成により山梨-静岡間の移動が1時間近くも短縮されたのです。
実際「中部横断自動車道」の完成により、南アルプス市内でも静岡ナンバーの車を頻繁に見かけるようになりましたし、山梨からも多くの人が身近になった静岡を訪れるようになったのです。
「中部横断自動車道」の開通をきっかけに静岡からの集客も見込め「中部横断自動車道」の南アルプスICも目の前、さらには2027年開業予定のリニア中央新幹線駅にも10分でアクセスできるという立地の良さからコストコは、その後南アルプス市の募集した再開発事業に応募。念願の開業へと事態が大きく進んだのです。
【コストコ施設情報】広大な敷地に3エリアを整備
2024年開業予定のコストコはどんな施設になるのでしょうか?
現在公表されている南アルプス市のホームページから情報を拾ってみました。
『 山と暮らす街 』 をテーマに、農産物直売所とレストランが融合したグローサラントや南アルプスの体験と観光のポータルとなるアウトドアセンターを中心に、地域の農や食と繋がるマーケット、シェアオフィス、櫛形山と連携したMTB(マウンテンバイク)コースなど、地域の魅力を発信する「地域交流施設」を予定しています。加えて、県内外からの多くの集客を実現する大型商業施設「コストコ(仮称)南アルプス倉庫店」の県内への初出店を予定しており、街に活気と賑わいを創出します。その他、集客と交流により生まれた新たな人の流れと地域を繋ぐ「交通と観光のハブ機能」の構築など、さらに繋げる仕組みづくりを検討してまいります。
南アルプスIC新産業拠点整備事業 参入事業者(誘致企業)決定について│南アルプス市
12ha(115,000㎡)ある敷地のうち、半分の6haをコストコ。残りを地元企業が運営する「地域交流エリア」とバスの発着場など「交通拠点エリア」として整備する予定とのこと。

コストコの広さは?
コストコが利用する敷地面積は6ヘクタール(店舗面積は1.5ヘクタール)と発表されています。とはいえ馴染みのないヘクタールではいまいちピンと来ませんね。東京ドームに例えると、東京ドームは4.6ヘクタールですから、コストコの敷地面積としては東京ドームよりも大きいことがわかります。

山梨の方がよく利用する「イオンモール甲府昭和店」の敷地面積(駐車場含む)が12ヘクタールですから、イオンモール甲府昭和店の半分くらいの敷地面積ということになります。それでも十分大きいですね!今回整備される「コストコ」「地域交流エリア」「交通拠点エリア」すべてを合わせると「イオンモール甲府昭和店」と同じくらいの敷地面積になります。
コストコ南アルプス店の名称は?
現在、名称は「コストコ南アルプス倉庫店(仮称)」となっていますが、全国のコストコを見るとほとんどの店舗が「地域名+倉庫店」となっていることから「コストコ南アルプス倉庫店」で間違い無いでしょう。
利用者数はどれくらい
コストコの発表によりますと1日あたり5,000人の利用を見込んでいるとのこと。
5,000人!
南アルプス市全体の人口が7万人ですから毎日全人口の7%にあたる人がコストコを訪れ、2週間で南アルプス市の人口を超えます。
コストコの営業時間は朝10時~夜8時となっていますので、1時間あたりにすると500人。これはすごいことですね。
コストコ利用料金
コストコは会員制の店舗ですのでコストコに買い物をするためには会員になり「年会費」を支払う必要があります。
年会費は全国一律ですから「コストコ南アルプス倉庫店」も同様の金額になると予想されます。
- 個人会員年会費4,400年(税抜)
- 法人会員 3,850円(税抜)
日本ではあまり馴染みのない年会費ですので「少し高い!」と思われる方もいるかもしれません。ただ、月額で考えると400円くらい。あとで記載しますが商品以外にも利用できる様々なサービスがありますので、すぐに元は取れそうかな、と思っています。
お得なガソリンスタンドも併設
年会費のかかるコストコですが、すぐに元が取れそうなサービスの筆頭がガソリンスタンドです。
5円〜10円安いガソリンスタンドを併設
「コストコ南アルプス倉庫店」にもガソリンスタンドが併設される予定です。千葉や静岡のコストコを利用した経験のある方はすでにご存知かと思いますが、巷では「コストコのガソリンスタンドは周辺のスタンドより10円安い」と言われており人気の施設です。
「コストコ南アルプス倉庫店」も全国のガソリンスタンドが併設されたコストコと同様の施設だと仮定すると、給油はセルフのガソリンスタンドになると予想されます。

また、コストコは会員の満足度、利便性の向上を重要視し、会員のためのサービスの一環としてガソリンスタンドを併設するという戦略のため価格も安く抑えられています。
現金利用不可・利用は会員のみ
給油料金の支払いはカードオンリーというのもコストコガソリンスタンドの大きな特徴です。また利用の際にはコストコの会員証が必要ですので、年会費を支払った会員のみが利用できることになります。
利用できるカードはMastercardのみ
また、コストコガソリンスタンドで利用できるカードにも制限があります。
カードはMastercardブランドのクレジットカードのみ。
これはオンラインショップも同様で、そのためコストコで買い物をするためだけにMastercardを作った人も少なくないはずです。Mastercardを持っていない人にとっては不便ですが、頻繁にコストコを利用できる環境となると家族で1枚はMastercardを持っていても良いかもしれませんね。
地元雇用も!気になる賃金は?
発表では400名近いスタッフを地元採用するそうです。そのうち52%は正社員としての採用とのこと。200名近い正社員の雇用が生まれるのは地元としても嬉しいですよね。
気になる時給は?
コストコの時給は全国一律となっており、現在は1,500円〜+交通費での募集が多いようです。時給800円〜900円台の募集が多い地方都市では滅多に提示されることのない高額な給与になることは間違いありません。地元からも相当な応募がありそうですね。
ただ、地元の零細企業にとってはただでさえ人手不足のところに、突如倍近い時給を提示する企業は脅威でしかありません。地元の求人活動にも大きなインパクトを与えることは間違い無いでしょう。実際に募集が始まってみないと詳細は分かりませんので仕事をしたい人、人を探している企業にとってもチェックが必要です。
コストコの出店で周辺店舗の時給まで上がる?
実際にコストコが高待遇で求人かけることにより、周辺地域の時給が軒並み上昇するという報告もあるようです。特に商圏が被る全国区の大型店舗などではこの傾向が顕著なようです。
大企業ならばまだしも、地元の小さな個人経営のお店などではますます求人が厳しくなるのでは、と心配の声もあります。
心配されるコストコ渋滞
出店が待ち遠しいコストコですが、懸念されるのがコストコ渋滞です。
「中部横断自動車道」は激渋滞の可能性も?
「コストコ南アルプス倉庫店」建設予定地は「中部横断自動車道」の南アルプスICと、山梨の東西を結ぶ「新山梨環状道路南部区間」の起点がクロスする場所であり、東西南北を結ぶ重要な交通の要となる場所です。

近隣の道路状況や新しい道路を作らないと仮定した場合、コストコ駐車場を目指す車は敷地北側のこの交差点に集中することになります。

「中部横断自動車道」南アルプスICは降り口から一般道出口までの距離が短い上に、本線も片側一車線しかないため、出口待ちする車が本線を塞ぎまったく動かなくなるという事態も想定されます。
「新山梨環状道路」の混雑予想
一方、「新山梨環状道路」も甲府方面からの混雑が予想されます。

「新山梨環状道路」は通勤や生活道路として南アルプス市と甲府方面を結ぶ交通量の多い幹線道路です。ここが渋滞してしまうと地元の生活にも大きな影響が出てしまいそうです。
渋滞を迂回するには?
甲府方面から「新山梨環状道路」を利用する場合、手前の若草ランプ、田富西ランプで降りて渋滞を迂回するしか方法はなさそうです。若草ランプで降り、一般道を使い南側からコストコへ回り込むイメージです。

「中部横断自動車道」も同様に南アルプスIC手間の白根IC、増保ICで降りて迂回したほうが良さそうです。
建設予定地へ行ってみた
2022年10月、コストコ建設予定地へ行ってきました。現在の様子をご紹介します。
こちらは「地域交流施設」周辺の様子です。
完熟農園時代にはレストランとして利用されていた施設。
開発後はマルシェスペースとして利用される予定。

周辺は完熟農園閉園後から定期的に手入れはされているもののほぼ荒地の状態です。


こちらはコストコの建設予定地。

工事が行われていますがコストコの建設ではなく、現在は遺跡発掘調査が行われています。
発掘調査は2023年春ごろまで予定されています。コストコの建設作業は発掘調査終了後の予定。


旧完熟農園の入り口付近。
現在の道路をそのまま活用するとすればコストコへの入り口としてそのまま利用されるの可能性も。


予定ではこの辺りにコストコガソリンスタンドができる。

正面の重機がある辺りがコストコの店舗、右手のスペースが交通拠点エリアの予定。

このぶどう棚の奥辺りがMTBパンプトラックだろうか。

まとめ
2024年開業予定のコストコについて現時点でわかっている情報をまとめてみました。
2022年10月現時点では「南アルプス市の参入事業者(誘致企業)として決定」とのことですので、契約や法令手続きなどはまだこれから先の話になります。
ここから白紙撤回!なんてことはないとは思いますが、南アルプス市民をはじめ、コストコの出店を心待ちにしている山梨県民のためにもぜひ無事にオープンして欲しいものです。
2024年が楽しみですね!
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